街を歩いていて、国における各都市の機能の違いに気づきました。ここから、今後の旅の仕方を工夫したいと思います。その気づきについて共有します。
まず、首都とは中央政府が所在し、国家の中心となる都市のことです。
例外としては、スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(スリランカ)やネーピードー(ミャンマー)は首都でありながら、目立った観光地や施設が少ない都市です。現地では“事実上の首都”と呼ばれるほどです.
これらを除けば、多くの国の首都は人口が集中し、活気に満ちた都市と成り立っています。
人々が集まることで、多くの施設やサービスも自然と集まるものです。住む人も増え、観光客も増えるからです.大きな博物館や広い市場があり、多くの店舗も開かれています。
これらを見ると、首都には国を象徴するものや歴史的なもの、特産品や工芸品が一挙に集まっていることがわかります。
首都を訪れることで、その国の多くの側面を広く網羅的に知ることができるのです。
ただし、これらの多くは首都に集まったものであり、必ずしも首都で生産されたものではありません。
わたしの例を挙げると、
サントメ・プリンシペの首都・サントメ市には『Diogo Vaz』というチョコレート店があります。しかし、ここでカカオを栽培しているわけではありません。カカオの生産地は首都から西側にある『Roça Diogo Vaz』であり、現地を訪れると見学が可能です。
ただし、原産地や原材料、製造工程を実際に見ることが難しい場合もあります。
モンゴルの首都ウランバートルのナラントール市場では、生活に必要なものがほとんど揃うほど多くの商品が売られています。
ここではフェルトや布も多量に売られていますが、製造工場は存在しても見学は提供されていないようです。
興味を持っても、原産地や原材料、製造工程を見れない国があるものの、興味を持つきっかけを与えてくれるのが首都の機能だと感じます.
首都はその国を代表するものであり、知るための情報が揃っています。
まずは首都で広く情報を集め、興味を持ったものを原産地でより深く知る旅をするのが良いかもしれません。