まず、”世界一周”とはなにか。
実は、厳密な定義は存在しません。人によって世界一周の意味が異なるのは、そのためです。
おそらく、10か国以上を訪れた人や、長期の旅に数百万円以上使った人は、自分なりの「世界一周」を達成したと感じているでしょう。
広く見られる世界一周は、次のようなものがあります。
・地球儀を思い浮かべ、それを線で一周するようなルートを通る
・一定以上の国数を訪れる
・6大陸にまたがる国々を訪れる
今回は、世界一周の“やり方”について紹介していきます。
上記のように世界一周には様々な形がありますが、大きく分けると次の2通りに分類できます。
1.1回の旅で達成する
2.複数回に分けて総合的に達成する
この記事では、「1.1回で行う世界一周」について紹介します。
この場合、移動手段としては以下の3つに大別できます。
海路
空路
陸路
◉ 海路 世界一周
海路での世界一周といえば、有名なのが「ピースボート」です。
豪華な客船で、世界の有名な都市を巡るクルーズの旅を体験できます。
◉ 空路 世界一周
世界には「航空連合(アライアンス)」と呼ばれる、航空会社同士の提携グループがあります。
有名なアライアンスには、
ANAが所属する「スターアライアンス」
JALが所属する「ワンワールド」
などがあります。
これらのアライアンスは、加盟航空会社を活用して「世界一周航空券」を提供しています。これは、アライアンス内の複数の航空会社を組み合わせて地球を一周できるように設計された航空券です。
世界一周を一定期間で一気に実行する人の多くが、このアライアンスの世界一周航空券を利用しています。
代表的な例としては以下の2つです。
・スターアライアンス世界一周航空券
・ワンワールド世界一周航空券
アライアンスによって詳細は異なりますが、訪れる大陸の数や移動距離に応じて、料金やルートを柔軟に設定できる仕組みになっています。
◉ 陸路 世界一周
陸路での世界一周は、いわゆるバックパッカーによる長期旅が中心です。鉄道、バス、徒歩などを使って、国境を越えながら旅を続けます。
海路や空路のように明確なルートや商品が存在しないため、自由度が高く、型にとらわれない旅になるのが特徴です。
ルートに決まりはありませんが、たとえば「ユーラシア大陸横断」や「アフリカ縦断」など、自分なりのテーマで旅を構築していくスタイルです。
このような旅の参考として、バックパッカーのバイブルと呼ばれる沢木耕太郎の『深夜特急』があります。この本では、香港からロンドンまでを陸路で旅する様子が描かれています。
このように、世界一周の方法は多種多様です。自分のライフスタイルや目的に合わせて、最適なルートや手段を選ぶことが大切です。